チャリ走 〜豊中-須磨 in 2009〜 #1
久しぶりにミクシーの日記を見ることがあった。
きっかけは高校野球。
高校時代、よくミクシーに日記を綴っていた。
主に、ネタ日記。
そういうの見ていたら、懐かしくなり
気がついたら夜が更けてるなんてザラ。
今日は、その一部を紹介しようと思う。
今から遡ること、7年前
僕が、まだ高校三年生の頃。
高校野球を引退して1ヶ月だ。
ありふれたパワーをどこにぶつけていいかわからない時期だった。
高校野球に、青春のすべてを捧げたモサな男たちは
スクールカルチャーを知らない。
ましてや、男子校。
『君に届け』『orange-オレンジ』などの
青春100%のキラキラしたスクールライフとは対照的な高校生活だった。
まわりは、男。男、男。見渡す限り、男だった。
僕は単純に羨ましかったんだ。
理想は『タッチ (漫画) - Wikipedia』のような青春を過ごしたかった。
ー妄想ー
女子高生1:
「試合見に行ってたよ!すごいかっこよかった。」
女子高生2:
「クワハラくんって、野球やってる時かっこいいんだね。見直したよ。」
女子高生3&4:
3「早く、行きなよ。千鶴!ほら早く早く。」
4「や・やめてよ、あさこ。後ろ押さないでよ。恥ずかしいよ・・・」
3「何言ってんの!?クワハラくんがホームラン打ったんだよ?かっこよかったんでしょ?千鶴もバット振らなきゃ、当たらないよ!」
4「え・・・でも・・・そんの無理だよ・・・恥ずかしい、怖いよ・・・」
3「あーあぁもう、行っちゃえ!!!(4の背中を押す)」
ドン! クワハラにぶつかる。
4「わわわわ、やめてよ!!!・・・k…クワハラ…くん、あ、あのさ・・・クワハラくんの野球してる姿かっこよかったよ!!!・・・キャーーーー(クワハラの前から去る)」
ヒソヒソヒソ・・・
みたいな、教室や渡り廊下での黄色い声は一切なく
ー現実ー
男子1:
「快、かっこよかったで!普段と全然ちゃうやん!笑」
男子2:
「ほんまに最高やった!感動した!ありがとう!」
男子3:
「引退したら、髪の毛伸びるな!違和感しかないわー」
男子4:
「ほんまやな、ハゲ(坊主の事)の方が似合うのにな笑」
男子5:
「イェーイ!お疲れかいちゃん!(ハイタッチ)」
これが現実である。
全く知らない、女子高生から
ラブレターを渡れたり、
追っかけされたり、
ファンクラブ創立なんて、また夢の夢。
夏の大会が終わって
2学期になり学校に行くと、明らかにクラスの目線が違う。
特に周りの女子が、明らかに僕に意識してる。
けど、ここは冷静に。
いつものクワハラを演じなくては・・・
オイオイオイ、モテキ到来かよ。
困ったもんだな!!!わははははは
みたいな、2学期の始まりもない。
(※そもそもモテ期など人生で、きていない)
この悶々とした、思いをどこにぶつけたらいいのか・・・
答えは一つだった。
バカなことを全力でやることだった。
当時、バカなことっていっても限られている。
例えば・・・
昔の写真があったので貼る。
紙コップをひたすら集めてひたすら積んでみたり
携帯の限界を知るために、無駄に解体をして機能するか実験した。
こういうことに全力で挑んでいたのだ。
なかなかしょーもないだろう?
もっとエキサイティングな何か面白いことはないか?
考えた。考えた。また考えた。
ある日、思いついたのだ。
あっそうだ!リアルチャリ走をしよう!
その発端は当時ミクシーが流行ってて
ミクシーのゲームで、『チャリ走』というゲームがあった。
このシュールでシンプルなゲームに
僕の友達全員はまっていた。
これをしながら、
リアルにチャリでどこまでいけるかチャレンジしたくなった。
一旦思いついたら、即行動だ。
とりあえず、友達に電話をした。
忘れもしない。
僕の大好きな漫画『タッチ』の作者の新作『クロスゲーム』を
PCの無料閲覧サイトでがっつり見ながら
友達に電話をした。
プルルルル ガチャ
僕:
「もしもし、おっす。」
キックス:
「もしもし、どうしたん?」
僕:
「リアルチャリ走しようぜ?」
キックス:
「はっ?どういうこと?」
僕:
「とりあえず、チャリでどこまでいけるかチャレンジしてみようぜ」
キックス:
「ようわからんけど、おもろそうやな!やろうぜ!」
僕:
「おっしゃ、決まりや!どこまで行く?」
キックス:
「わからんけど、とりあえず須磨まで行ってみるか」
こうして、目的地は決まった。
僕:
「メンバーどうする?テキトーに野球部を呼ぼうぜ!」
キックス:
「せやな!そうしようぜ!」
僕:
「とりあえず、明日の朝5時に塚口まで行くわw」
キックス:
「OK!」
こうして、僕たちのリアルチャリ走は始まった。
つづく